インフレ上昇に伴い、フランス政府は2022年5月1日より最低賃金(SMIC)を2,4~2,6%の間で上げる予定と発表。
ちなみに現在の最低賃金は、
Brut (額面) :1603,12€/月 10,57€/h(2022年1月時点)
Net : 1269€ /月 8,37€/h (約)
昨年から続く急激な物価上昇によりあらゆるものの価格が上がって来ています。
昨年からの変動額ですが、年に2度の賃上げになっています。
(2021年10月時点)
Brut : 1589,47€ /月 10,48€/h
Net : 1258€ /月
(2021年1月時点)
Brut : 1589,47€ /月 10,25€/h
Net : 1231€ /月
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INSEE.FRより引用 |
さらに、政府は明日4月1日からガソリン0,15~0,18€/Lほど の補助金を7月末まで行うことも発表しています。
現在フランスではガソリン価格(レギュラー)が2€/L(約270円)ほどで昨年に比べて約50%の値上がりになって車での通勤者や、車を運転する業種にかなりの負担になっています。
賃金が上がることは働き手にとっていいことなのですが、働き手を雇う雇い主である企業はその分負担が多くなりますので、結局は販売している物やサービスの価格を上げなければ利益率が下がってしまいます。
だからまた物の価格が上がるという負のスパイラルに陥ってしまうという懸念があります。
まさに『鶏が先か、卵が先か』 ですね。