2017年3月22日水曜日

RSA(フランス版生活保護)の支給額がアップ


フランスにも、というかフランスだからなのか、最低限の日常生活を送るために生活保護の支給が存在します。


フランスでは生活保護のことをRSA(Revenu de Solidarite Active)といいます。
今回、2017年9月からRSAの支給額が545ユーロ/月になり1、9%ほど大幅にアップすることが決まりました。


このRSAを受けるためには、フランス人はもちろんのこと、外国人にも支払いが適応されます。

このブログを読まれている方はだいたいが日本人だと思いますので、今回は外国人向けのRSAの条件を調べてみました。



まず、基本条件として『最低25歳以上フランスに安定して移住している』ことが示されています。

25歳以上というのはわかると思いますが、『フランスに安定して移住している』というのは、9ヶ月以上/年にフランスで生活を過ごすという意味であり、3ヶ月/年以上フランス国外で生活する人にはRSAの全ての権利を受けることができないということになります。

 この『安定して移住』という言葉は『住所をもっている』という意味ではありません。つまり、住所をもつことができないホームレスでもこの生活保護を受けることができます。


次の条件としては、ヨーロッパ人以外の外国人、つまり私たち日本人も含まれますが、最低5年以上の労働許可証を保持していること。
もしくは、レジデンスカード保持者、難民、無国籍者も含まれます。

ここからはさらに細かい条件として、

各家庭で、平均して月の収入が500ユーロ以下の場合は『仕事を探す』、『自分の会社を運営(設立)するために必要な過程を行なうこと(つまり事業を立ち上げる準備の手続きを行なうこと)』、『Pole emploie(職安)で面談の際に勧められた仕事を行なうこと』のどれかをしていないと権利がもらえないようです。


最後のPole emploieで勧められた仕事を2回断ると権利がなくなります。
ここでの勧められた仕事とは、面接官と自分の能力を話合い、一緒に探しているものになりますから、完全に自分の分野からまとはずれの仕事を紹介されるということではありません。


RSAを受けるために年齢の上限はないようです。申請はCAFに最新の過去3ヶ月の収入をもっていくことになります。


生活保護はRSA以外にもAllocation Familiale(受託手当)とも組み合わせることができるので、パリ近郊の家賃のばか高い地域でなければ、それこそ、生きていくための最低限の生活はできそうです。

 

2017年3月21日火曜日

APPLEから新型ipadが発売

Appleから新しいipadが発表されました。


アップルが新型ipad、価格は過去最安329ドルから
http://jp.reuters.com/article/apple-ipad-idJPKBN16S1IV



今回の新しいiPadは従来のiPad Air2に代わる機種のようです。iPad Air2といえば、大きさが9、7インチで自分にとっては扱いにくい大きさなんです。

私にとってiPadの利用目的は本を手に取る感じで、読む(観る)ためのものなので、どうしても重量が優先されます。


そのような理由から、私自身はiPad miniを使っています。
iPad  miniは旅行など、外出先でもぎりぎりウエストポーチにはいる大きさがとても重宝しています。

私はiPad mini とアプリで日本の雑誌の読み放題を利用して、日本の情報をひろっています。
このときに、タブレットが重いと手が疲れてあまり長時間読むのに向いてないために、ミニが読み物をするのにちょうどいいタブレットに思えます。


どうしても、大きな画面で見たければ、ノートパソコン(MacbookやMacbookpro,さらにはMacbookairなど)でみればいいと思います。
ノート型やデスクトップだとアプリなどは利用できないかもしれませんが、パソコンを使う時はだいたい作業をするときぐらいではないでしょうか。



ただ、今回の発表でチップがA9を搭載されているので、最新のiPad miniに比べて全体のおおまかな速度が1.6〜1.8倍ほど性能アップされており、なおかつ、同じ容量(128GB)の場合でもほんのわずかしか値段が変らないのは魅力的です。


最近のアップルのビジネスは携帯のiPhone SEのように最新の上位機種の部品から大量に作った(余った?) 部品を合わせて、価格を値下げした新機種(廉価版)を販売し、在庫整理を行ないながらより幅広い層の人達にアップルのサービスを利用してもらおうとしている流れを感じます。


私自身はどちらかというとあまりパソコンに強くないのです。
アップルは昔から使い易いのが大きな魅力だと思います。Windowsもたまに使いますが、お世辞にもあまり使い勝手がいいとは思えません。

このような『機械音痴、またはパソコン音痴』の人にはアップルはとても親切なサービスを行なっていると思います。


2017年3月19日日曜日

うまくいく家計管理とは

資産を増やすためには、収入を増やすのが一番の近道なのですが、それとは別に家計管理もかなり重要な要素になります。


収入の変動に左右されないために ー家計管理に役立つ3つにヒントー
http://forbesjapan.com/articles/detail/15546


安定した収入があることは、普段の生活を送る上で非常に大切な精神安定要素になります。このことは資産運用を行なっている人もそうでない人も共通しています。

私たちはなにかのプロジェクト(やりたいこと、やらなければいけないこと)があるときに、そのプロジェクトに集中して取り組んでいくには安定した環境が必要になります。

例えば、安心して生活できる住居や食事、そして人と会って時間を共有する時間や機会がなければプロジェクトを効率よく進めていくことは難しいはずです。


もし、寝る場所がない、または食べものの栄養が偏っている、仕事以外で外にでて社交性を育てるまたは気分転換にすることができなければ、意識がそちらのストレスにばかりいって、人の何倍もの時間がかかると思います。


資産運用においてもたびたび書いていますが 、株式のように資産が減ったり、増えたりという波(ボラリティー)が高いものをうまくやっていくには、焦って売買をするようなことを避けなければいけません。

株式市場でうまく資産を増やすには、この『忍耐力』が必要になり、その『忍耐力』を維持するには、必要要素として収入の安定が必要になるからです。



うまくいく家計管理とは、要は『収入を増やし、支出を減らす』しかありません。

収入を増やすには、給料を増やすか、副業をする、そして資産運用で増やすという選択があります。

支出を減らすには、毎月の細かいところまでなににお金を使ったか把握しておく必要があります。数百円や1~2€の『記憶に残らないような金額』が以外に大きな支出になっているはずです。

以前にも紹介しましたが、本多静六の『私の財産告白』にでてくる彼の節約術(収入の4分の1貯蓄) をまず実践できるようになることからうまく家計管理ができるようになると思います。



2017年3月16日木曜日

2017年度1月時点でのフランスの最低賃金

2017年も早いもので、もう3月の半分を過ぎました。


そろそろ元旦に掲げた今年の目標の進展がはかどらず、なげやりモードになっている頃だと思います。


私は今年の目標を『元気に、そして10%以上の資産運用成績をあげる』と掲げました。

今のところ資産運用成績はトランプ相場にもかかわらず、情けないことにまったく増えていません!
昨年末に株式市場の下落に多くの資金を割り当ててしまい、資産がむしろ微妙に減少している状況です。


『元気に』ということには、とりあえずうまくいってるんですけどね。

まわりの株式市場がさらに上昇して、これ以上に自分の資産が減少すると、この『元気に』というのも精神的に病んでいくかもしれませんが。


ということで、資産をあげるにはコツコツと地道に働いて元資金を増やす必要があります。

すでに今年も3月になりましたが、今年の最低賃金をみてみます。

昨年2016年1月の9、67€(Brut)から2017年度1月時点でのフランスの最低賃金は9、76€(Brut)と0、93%ほど上がりました。

週35時間での月給は1480.27€(Brut)になります。

手取りとなるNetでの月給は1153€です。

下の表はフランスの2010年からの最低賃金(Brut)の変化を表にしたものになります。



安定した所得が毎月あるというのは、資産運用を行う上でとてもいい精神安定剤になります。
特に株式市場での一番やってはいけないことが、損失からの無謀な取引なので、損しても生活には困らなければ問題ないわけです。

しかし実際は最低賃金は上がっても、パリ近郊の家賃は高いままですので、あまり生活が楽になるという感じはまだまだなさそうです。


2017年3月15日水曜日

Free mobileの新料金プラン

先日の記事でとりあげたようにFree(フリー)が新しい携帯料金プランを火曜日に発表しました。


その内容をみてます。

まず、Freeの料金はFree Boxという家庭内でのインターネット接続サービスを契約しているかどうかによって料金が異なります。

Free Boxを家で利用している人はセットプランとして携帯料金が割引になります。

Freeの携帯電話プランは2つしかありません。契約期間はありませんのでいつでも解約が可能です。


1つめはあまり携帯電話を利用しない人向け。
Freebox利用者の料金:0€/月(つまり無料)、利用者以外の料金:2€/月

内容:フランス国内の携帯電話及び固定電話への通話、その他海外の固定電話向けが2時間無料。SMS/MMSはフランス国内で無制限。
50Moまでのインターネット通信料が無料。




2つめは新スタンダードプラン。
Freebox利用者の料金:15、99€/月、利用者以外の料金:19、99€/月

内容:フランス国内の携帯及び固定電話への通話、SMS/MMSが無制限。その他海外の固定電話向けも無制限。インターネット(4G回線)通信料は50Goまで無制限。さらにヨーロッパ(スイスを除く)、アメリカ、南アフリカ、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、そしてイスラエルでの通話、SMS/MMSが無料、そして5Goまでのインターネット通信料が無料。


1つめのプランは日本からよく友人や知り合いがフランスに遊びにくる人向けに、携帯の2台目として無料でもっておくというのもありだと思います。

日本から持って来た携帯電話だと料金が高くので、フランスでの簡単な連絡をとる手段としては、とても便利だと思います。

また、万が一にもメインの携帯が故障や、トラブルで利用できないときにもあわてることなく利用することができます。



スタンダードプランについてはインターネットが50Goというのが圧倒されます。
動画などを毎日、スマートフォンでみる人には必要なのかもしれませんが、私は3Go
でも余っているくらいです。


今回の新プランは海外での利用時にかなり使い勝手がよさそうですね。


2017年3月13日月曜日

Freeモービルが新格安プランを発表!?

フランスの格安通信大手であるFree(フリー)が明日3月14日に新しい料金プランを発表する予定です。


この新料金プランはFreeの経営者であるXavier Niel(ザビエ・ニール)がFree mobile5周年を記念して『ライバルの通信業者(Orange, SFR, Bouygueなど通信大手)が泣く、驚きの発表になる』と言っています。


すでにFreeボックスに加入の人には携帯電話料金もお得なプランが用意されていて、格安プランとしてはライバルに差をつけていますが、明日、火曜日の発表がどのような内容なのか、Freeの携帯を利用している人には楽しみですね。


個人的にはFreeは利用していないので、今回の内容次第では将来、キャリアの変更もありうるかもしれません。



2017年3月11日土曜日

フランス大統領選挙 ーフランス在住者からの視点ー

4月の大統領選挙まであと1ヶ月ちょっととなりました。


少し前までは、極右のMarine Le Pen(マリーヌ・ルペン)が大統領候補ナンバーワンでしたが、ここに来て、中道無党派のEmmanuel Macron(エマニュエル・マクロン)が支持率でトップにでてきています。


フランス在住の私個人的な感覚だと、世間で伝えられているほどマリーヌ・ルペンが大統領になる可能性はかなり低いと思います。


よく経済新聞やニュースなどでフランスの大統領選挙リスクのことが取りあげられて、フランスでは極右のマリーヌ・ルペンが勝利する可能性があるといっています。


最近は少しでも読者の目をひこうと大げさに報道していることがよくあるので、こんかいのフランス大統領選挙も実際は大きな動きはないと思います。

そもそもフランスという国は近年、海外からの移民が増えてきて、それで国が成り立っています。


パリを歩いているとわかると思いますが、フランス人といっても半分以上はもはやアフリカ系といっても過言ではないくらいアフリカ系フランス人は増えています。

中国系フランス人も激増している感じですし、ベトナム系フランス人もかなりいます。

このような環境で極右の政党が政治を握るというのはかなり違和感があります。



そして、マリーヌ・ルペンがEUからの離脱や移民排除といった批判的な内容が目立つ中、マクロンは一応、彼なりに経済再生策を提案しています。

近年でも彼が提案した政策(マクロン法)が採用されたりと、それなりに彼の評価は高いと思います。世の中がインターネットでグローバルにつながるなか、時代の流れに合わせて、法律を変えることは必要だと思います。


近年の大統領選挙(フランス、アメリカなど含む)は相手のけなし合いで自分に有利にことを運ばせようというような流れで投票を行なう国民としてはうんざりな選挙になります。



ちゃんとした政治は各人がそれぞれの哲学を持って、その国をどう豊かにしていくかという政策を掲げ、それに共感することで票を集めるべきだと思います。



そういう意味で、両者の年齢(ジェネレーション)も興味があります。
マリーヌ・ルペンは48歳、マクロンは39歳です。

なんとなく50代にまもなくはいるマリーヌ・ルペンはいままでの過去の政治のやり方を世襲する雰囲気なのに対して、マクロンは30代のインターネット世代(つまりグローバル世代)に属していると思います。


つまり、マクロンは若い世代の共感を得やすく、失業率が10%前後のフランスにおいてそのほとんどが若い世代であるという現実から、低迷、迷走するフランスの政治を変えてくれるかもしれない期待がマリーヌ・ルペンより高いと思います。


あと、マクロンの奥さんは24歳も年上で、マクロンの高校時代のフランス語教師という一風変わったカップルでもあります。
彼を知る同年代の友人は彼は学生時代に非常に頭がよく、成績も優秀だった。しかも、勉強のできない友人に手を差し伸べる優しいやつだったというようなことも言っていたそうです。




2017年2月10日金曜日

フランスのアマゾン ー配達日時についてー

先日、すごく久しぶりにフランスのアマゾンで商品を注文しました。
5年くらい前にも注文したことがあったのですが、今回の注文での配達日時などについて感想です。



今回注文した商品は他のサイトではあまりみかけない、もしくは見つけにくいものでした。

しかしアマゾンで検索してすぐに見つけることができ、利用者のレビューも購入する際に役立ちこの時点では満足のいく流れです。


続いては配達時間について。

次に商品の配達日数をみてみると3〜4日と書いてあったので、まあそんなものかなと思って、購入を決定。


支払い、配達先などの入力などを終え、あとは商品が届くのを待つだけ。


目安の3〜4日後に郵便ボックスを毎日空けてみるものの、なにも届いていない。

アマゾンのサイトにいって追跡状況をみて、自分の商品が今どこにあるのかチェックしてみると商品が発送されたばかりの様子。


それからさらに数日後にやっと商品が届いていました。
この期間は注文を決定してから1週間。

しかも、サイトの配達状況は更新がない。


いままでアマゾンの配達は『早い』というイメージだったけど、今回の件で、『あまり他のサイトと変らない』ということがわかりました。

日本だと2日くらいで届くみたいで、ここらへんは『フランスのアマゾン』なのかもしれませんね。