2016年2月28日日曜日

2016年2月の運用成績



月末になりました。今月2月の運用成績を記録しておこうと思います。

今月も先月に引き続き、大きめな調整?暴落?が起こった月でしたが、最近は雰囲気として、世界の株式市場がずっと下がっている様子で、その下落が先月のことだったのか今月のことだったのかわからなくなり、自分の中の時間軸が混乱しています。

改めてチャートを探して来て振り返ってみると、バレンタインデーのちょうど前にあまりうれしくないプレゼントが市場から送られて来た格好となりました。

(YAHOO FINACE)

しかし、2月中旬の大きな下落にたいして、今回はポートフォリオの1部となっているゴールド銘柄が大健闘してくれまして、一般の人に比べあまりダメージが大きくなかったのが不幸中の幸いでした。

(YAHOO FINACE)

やっとゴールドの出番がきてくれて、ヘッジとしてちゃんと機能してくれたことがなによりの収穫でした。株の経験が短い人間にとって、ちまたで言われていること(ゴールドはリスク市場に強い)が本当なのかどうかというのはその時がやってきてみないとわからないものです。

今月は今後の株式市場の不安感がつきまとった月だったといえます。

今月受け取った配当銘柄になります。
まずはアメリカ株式口座から、
AT&T(現配当利回り:5、2%)(自己取得時からの配当利回り:6、7%)

PROCTER&GAMBLE(通称P&G)(現配当利回り:3、22%)(自己取得時からの配当利回り:4、2%)

COLGATE PALMOLIVE(現配当利回り:2、25%)(自己取得時からの配当利回り:2、6%)

続いて、フランス株式口座
NEOPOST(現配当利回り:8、3%)(自己取得時からの配当利回り:4%)

フランス株式口座の成績は、2014年末比でマイナス1、6%になりました。

先月よりもマイナス幅が縮小できたのは今月は下落相場に乗り、レバレッジ2倍付きベアETFで短期売買をして少し利益をだせたおかげです。

今回のように下落相場でも利益をだせる新しいテクニックを取得できたので、これは大きな成長になりました。

アメリカ株式口座の成績は、2014年末比でプラス7、4%になりました。

こちらは期待のネットフリックスがスランプ?に陥って最高値より30%近く下落しましたが、金鉱株の上昇のおかげとディフェンシブ銘柄であるAT&Tの上昇のおかげで先月よりもプラスで終えることができました。

今は少しずつポートフォリオの整理をしながら、現金の割合を増やしています。 これは今後のさらなる下落への対処と下落したときの優良銘柄の購入資金に当てます。

石油価格の暴落で石油関係株も大きなダメージをうけていますが、持ち株であるChevronは以外にも持ちこたえています。今のところ、購入時から10%の下落程度ですんでいるのが不思議なくらいです。

アメリカの企業は石油価格が70%近く下落していても、それなりの経営ができるのがすごいところです。石油関連でフランス企業のTotal gabonというTOTAL系の株を少しもっていますが、こちらは完全にアウトです。70%の下落でもう視界に入ってほしくない状態です。

このように自分の知らない、しかも遊び心(当時、配当利率が15%と表示されていた)で購入した株は落ちるとこまで落ちる(経験からして7割下落)危険があるということです。

極端に見返りのいいものには手を出さないほうがいいということを、まさにお金を払って学びました。致命的な金額でなく、かすり傷程度で済んだのでよかったのですが。

アメリカ株式市場はさらに10%近く下がったら、少しずつ追加購入して行く予定です。

フランス市場は、私のチェックしている銘柄(INGENICO、LVMH、UBISOFTなど)がまだまだ高値圏にあるので 、これらはしばらく様子見です。
当分はレバレッジ付きベアETFで短期トレードをねらっていこうと思っています。



現金がなくなる時代



フランスはほとんどの決算をクレジットカードで行います。日本のようにキャッシュで払うことはあまりなく、ほとんどのサービス機関でクレジットカードでの支払いが可能です。

よくフランス人の財布のなかに現金がほとんどないと言われます。『ほとんど』というのは本当に10€(約1200円くらい)もはいっていないということです。

日常の買い物ではスーパーでクレジットカード払いで済ませ、レストランにいくときも大抵はクレジットカード払い、たまに現金のみしか受け付けないレストランがあれば、そそくさと近くのATM機で引き出して支払う感じです。

もちろん、フランス人の金銭感覚もちょっとずれているように思いますが。みんながみんなというわけではないですが、銀行口座でマイナスで借りれる限度額まで借りることに、あまり抵抗をもっていないような気がします。
よく、『まだ○○€まで利用可能だから大丈夫』という言葉をこれまで何度聞いてきたことか。まあ、国民性なのかもしれません。

私は個人的にはカード払いは好きです。それは小銭をじゃらじゃらと持ち歩かなくていいし、それを触る必要もないので手が汚れない。財布の中がすっきりします。
あと、最近はお金を管理するアプリも登場して、家計簿的なことは自動で行ってくれるようになりました。日本だと『マネーフォワード』のように無料で十分役に立つものがあり、フランスでは『Bankin'』 を個人的に使用しています。

現在、多くの犯罪組織で取引されているお金はほとんどが現金で行われているようです。特に高額な紙幣(フランスだと1枚で500€)が存在し、そのような紙幣は持ち運びにもかさばらず、足跡もつかないようです。

その他に、各国で不正な取引を防止するためにも現金の取引をなくしていくという傾向になっています。

各国政府が全ての取引の流れを把握できるようになり、脱税や不正取引を防止するために今後このキャッシュレスの流れは急速に発展すると思われます。

スマートフォンからの直接の支払いできる新しい形のサービスも出始めて来ています。
これはNFC決済と呼ばれるもので、『APPLE PAY』や『GOOGLE WALLET』、さらに『ANDROID PAY』などがあります。これらは既存のクレジットカードの対抗馬になりそうです。
 
さらに『仮想通貨』と呼ばれる新たな価値観の『デジタル通貨』も存在します。少し前に大きな問題で世間を賑わした『BITCOIN』などがその部類です。

このように書くと、もうなにがなんだか正直わかんなくなります。
若い世代の柔らかい思考だとこのようにたくさんの情報があってもついていけると思うのですが、自分の世代や年配にはもはや別次元の世界になってきている感じです。

おそらく将来はクレジットカードを使って支払いするよりも、携帯(スマートフォン)で支払いをする方向になるはずです。今後、10年後には『財布』というものがなくなるかもしれません。現金がなくなり、カード払いに変る新たな支払い方法が確立してくるともはや財布の中にいれるものは身分証明証くらいですね。

とにかく、これからは大きな変革の時代になることは間違いなさそうです。


2016年2月26日金曜日

有事の金





長い眠りから目覚めたように、金の価格が急上昇してきています。

私は2年ほど前くらいに、過去の最高値から3分の1の価格に下落したときにお買い得価格になった思って購入しました。正確に言うと、金そのものの購入ではなく、金を扱う株式会社の株の購入です。
金貨自体は購入すると置く場所に困るのと、重いし、配当金もつかないという理由で購入しませんでした。

しかし、金銘柄を購入してからもずるずると下落していき、最近まで購入価格から最大マイナス40%超あたりまで含み損がありました。このままずーっと下落していくのかもと意気消沈してきていましたが、今年にはいって怒濤の勢いで上昇しています。
ゴールドの含み益も10%弱になり、やっと出番がまわってきた感じです。このままさらなる上昇をしてくれるとうれしいのですが、『有事の金』と言われるように、金価格があがるときは決して世の中がうまくまわっているとは言えません。

最近はクレジット(信用借り)の不安が大きくなってきていて、その信用が金(ゴールド)にまわっているという感じです。人々が現金やペーパー資産(株式)から信用がなくなると値上がりするシステムです。数年前の世の中はゴールドしか信用できない状態までいくと、そこが売却時期なのですが、はたしてどうなるでしょう。

資産運用における金(ゴールド)のポートフォリオにおける割合は5〜10%がいいようです。これはリスクヘッジになります。現在のように株式市場が大きく下落しているときは、金も大きく上昇するので上げ下げが多少相殺されて、大ダメージを防ぐことができます。

金(ゴールド)はドルとも密接に関係しているようで、基本的にドル上昇時は金価格は下落する傾向があります。昨年末まではアメリカで金利の利上げが確実視されていたので、それに伴って金価格は下落していましたが、今年にはいり、世界情勢がよくないので今後のさらなる利上げは難しいのではという憶測から最近は急上昇傾向になっています。

ゴールドの強みはさらに、マイナス金利を導入に対してもメリットがあります。
今までは金(ゴールド)の利益はキャピタルゲイン(購入時からの値上がりして、売却したときの利益)のみでした。
マイナス金利政策によりタンス預金は増加する傾向ですが、自宅に現金を置いておくことはセキュリティーに対して金庫の購入などお金がかかってしまいます。ゴールドにはいままで金利がつきませんでしたが、この『金利がつかない』という、いままでのデメリットがこれからはメリットになります。

ゴールドは憧れから少しは現物でもっていても悪くないような気がしますので、次回の大幅な下落局面では金硬貨の検討を考えてみます。

延べ棒タイプだと重いのと、いざ換金するときに税金がかかる可能性があります。各国でお金の不正移動を防ぐために換金限度額が設定されていると思いますので、それを超えないために、そしていざ交換する時も、小さい額のほうが使い勝手がいいので金硬貨をおすすめします。



2016年2月19日金曜日

今後、日本との取引や海外送受金はできなくなる?? 海外在住者とマイナンバー

海外在住日本人に衝撃ニュースです。
今年2016年1月1日より開始した日本の『マイナンバー』制度。

この制度開始により、マイナンバーなしで日本の銀行の送金ができなくなっているようです。これは海外から日本の自分の名義の口座への送金に対しても行われつつあるようで、日本の銀行側が拒否する模様。

逆に日本の自分の口座から海外の自分の口座に送金する場合もマイナンバーの提示を求められ、今後送金ができなくなる方向です。
ようするに自分の口座であっても、マイナンバーなしではお金の送受金ができない。

現在は、銀行によって対応はばらばらのようです。

だったらマイナンバーを取得すればいいということになりますが、日本で『住民登録をしている人のみ』に発行されるので取得できない。
さらに住民登録をしていると税金に関してもややこしくなりそうです。海外で確定申告しているにもかかわらず、日本に住民登録しているから日本でも税金を納めなければいけないという海外租税条約(税金の2重払い)にも矛盾する形になります。

海外で生活している人のなかには、日本の取引先とビジネスをしている人も少なからず存在していて、その取引の決済は日本の口座に振り込まれていますが、その口座から海外での生活費のために海外の自分の口座に送金しようとしても、マイナンバーなしではできなくなり、生活が難しくなりそうです。

フランスで『ビジタービザ』で滞在している人達は、この制度のおかげで生活できなくなる可能性もかなり高くなります。フランスの『ビジタービザ』の条件は「フランス国内で収入を得ないこと」、「日本で年金や定額給料を受け取って、フランスで生活資金にする場合はその証明書を提出すること」といった項目があげられます。
ここで、 まずフランス国内で労働して収入を得ることができないので、必然的に日本の自分の口座からの送金、または貯金の切り崩しでフランス滞在中の生活資金をつくることになりますが、その生活資金を送ることができないと生活できません。

数少ない方法のひとつは、日本のクレジットカードを使って、毎回ATMから現金を引き出して、それを海外の自分の口座にいれて生活をするか、クレジットカード払いで行うかという『クレジットカード』頼みになります。

しかし、このクレジットカードの発行もマイナンバーなしでは今後不可能になる可能性が高く、いつまで使えるかわかりません。

今後、もしこの制度が海外在住者宛に対応されないで放置されたままになると、今後、留学生が激減する可能性も考えられます。
フランスで日本人観光客相手の商売や、日本企業との取引で生活している人達はこれからのマイナンバーの行方を注視しなければいけません。

世界がグローバル化していく時代に、日本のこの金融鎖国ともいえる制度は、TPPの参加などと矛盾しているような感じがします。




2016年2月13日土曜日

日本の本格ラーメンが定着するか

先日のラーメンの記事に続いて、パリに本命のラーメン店がやってきました。
そのラーメン店とは『博多一風堂』。
博多で始まり、豚骨スープと細麺をベースに『赤丸』と『白丸』の2種類で展開されています。このラーメン店は日本全国でチェーン店ができていましたが、パリにもついに出店しました。

昨日金曜日はなんと無料でラーメンが食べれたらしく、その理由が予定開店日に間に合わすことができず、申し訳ないということでのプロモーションでした。

すでにパリには数店舗のラーメン屋がありますが、この博多一風堂の出店を皮切りにこれからぞくぞくと日本の本格ラーメン店がフランスに展開してきそうです。

フランス在住日本人には朗報ですが、唯一の問題は値段。
おそらく日本の倍の値段になると思われます。

フランスではラーメンは日本でいう『フレンチ料理』のような扱いになりそうです。

博多一風堂 パリ店

 

2016年2月12日金曜日

投資金額について考える

ここ最近は、毎日どれだけ株式市場が下落するのか、半分投げやりな気分になっている人も多いと思います。
そんな私も、どうしようもない状況が続いてお手上げ状態です。
最初の頃は大幅な下落がやってきたときは、喜んで「ナンピン(追加購入)!」と思いながら購入していましたが、下げ止まる気配なく、毎日このように大きく下落されては遂には資金も尽きてしまいます。

このような状況(大幅な下落時期)のとき、将来、成功する個人投資家と消えて行く投資家の差は、『精神力』が勝負になるようです。

例をあげますと、上昇相場のときは仮に20%の含み益があったとしても、そこで利益確定売りをすることをためらい、まだ上がるかもしれないと思い、さらなる追加投資(ここでは高値での取引となります)をする人が多いと思います。そして、その後の調整相場で含み益が飛んでしまいます。

下落相場のときに20%の含み損があると、もっと下がるかもしれないから、損をしているけどこれ以上の痛手を受ける前に手を引こうと売ってしまいます。結果、元金が減ってしまい、資産構築に余計な時間がかかってしまいます。

株式の上昇時は小刻みであり、時間をかけてすこしづつ階段をあがるような感じですが、下落相場のときは『ドンっ』という勢いで短時間で急落します。

確かに損切りで致命傷を避けることは大切なことです。最初に自分でここまで下がったら損切りをすると決めているかどうかという計画が、うまく資産を運用する際に肝心なことになります。

『精神力』とは自分の決めた投資方針、それはどれだけの金額を、どれだけの期間で、どのような銘柄に、どこまでの下落まで耐えれるか、もしくはどこまで上がったら手放すかという自分で決めた計画書に従うことを意味します。

自分で決めた計画書に従わず、その場の感情的な決断や、魔が差した余裕からの決断が大きな損失を与える可能性が多いと思います。

投資金額については、株式など上下の動きが激しいものは私は自分の受け取る給料を目安に設定するといいと思いました。
これは現在の相場のような大きく下落した場面(20〜30%の下落)でも、数年働けば損失を取り戻せる金額であれば下落を受け止める(下落している期間を必要以上に心配することがない)ことができるからです。

逆に、自分の給料や所得からあまりにも大きくひらいた金額の場合は、株価などの上下の波が少ない安定したものに投資したほうがいいと思います。



2016年2月7日日曜日

ラーメンが大流行り?

昨年より日本のラーメン店が世界で初めてミシュランの星を穫るということでグルメ界では話題になっていますが、ここフランスにもその『ラーメン熱』は押し寄せて来ているようです。

パリでラーメンを食べるとなると、やはりパリ1区の日本人街『オペラ地区』にでかける必要があります。私は過去にフランス人の友人が『すごくおいしいラーメンのお店があるから、一緒に食べにいかない?』と言われたので、一緒に食べにいったことがあります。

しかし、でてきたものは日本のラーメンとはほど遠いものでした。まず、麺が長崎ちゃんぽんのような極太の麺で、スープも塩辛い味噌スープという感じで、それでいて値段が13ユーロくらい(日本円でだいたい1500円ちょっと)で、とても落ち込みました。

近年は数件、九州ラーメンのようなちゃんとしたお店が開き始めていますが、まだ私の中で過去のトラウマがあり、あまりラーメンを食べにいく気になりません。
それよりも日本の空港で売っているおみやげのラーメンセットなどを日本から来る知人などにお願いして、自宅で食べた方がよっぽど満足感があります。
ちなみに空港のラーメンセットは3〜4食分で1000円くらいで買えるので、私にはそれで十分な気もします。

日本に住んでいる日本人には私の言っていることが想像しがたいと思いますので、たまたま見つけたフランスの雑誌『ELLE』料理版で、日本のラーメンがフランスでどのように伝わっているのか見てみてください。

ふと歴史の教科書で習った宣教師ザビエルの話ではないですが、遠方の情報(文化)を正確に他国に伝えるのは難しかったのだろうなと思いました。

2016年2月6日土曜日

PTZ(ゼロ金利政策) 2016年版について

フランスの不動産市場は近年あまり景気がよくありません。ですからフランス政府はさまざまな優遇処置を施行して、不動産市場に活気をいれようとしています。

現在は需要と供給のバランスがとれていなくて、多くの人が住居をもっていないということですが、これには要因があります。

1つめは、空き住居数の割合がかなりあり、富裕層が数件もっているのは当たり前の状況で、使っていない住居を賃貸にまわしていないため。

2つめは、1つめの要因にも関係していますが、不動産価格が値上がりして多くの若い世代には購入することができない。人口に対して必要な住居の数が空き住居として放置されたままであるため、市場にでている売買または賃貸の不動産価格が上昇している。

そして、不動産を購入するにはほとんどの人がローンを組んで購入しますが、この『ローンを組む』こと自体がどんどん難しくなってきています。
これは、景気が悪く、失業率が相変わらず高いので、銀行などの金融機関は安定した職業についていない人がローンを組むことを拒否しています。

この『安定した職業』とは、『CDI(Contrat a Duree Indetermineeの略)』と呼ばれる期限なしの正社員にあたります。中でも公務員は上位職のようで、給料にあまり関係なくあっさりと借り入れができるらしいです。その他は、一般的なサラリーマンにあたりますが、勤務年数、給料、家族構成などによって判断されるようです。

そのような状況の中、政府が少しでも一般庶民にマイホームを購入できるように今年からさらに優遇幅があがったのが『PTZ(ゼロ金利政策)』になります。

『PTZ(ゼロ金利政策)』について、少し調べてみると、2016年度から購入費用の最大40%を金利ゼロで借りることができます。借り入れ期間については『購入予定地域』、『収入』によって20〜25年の間で分けられています。
この期間、PTZで借りた金額にはAssurance credit(住宅ローン保険)を除いて一切金利がかかりません。

条件として、過去2年間に不動産の所有者になっていないこと。収入が規定以内であること。最初の6年間は貸し出し不可。などがあげられます。

この優遇を受けるシュミレーションの流れとしてはこのような感じです。

不動産最大購入金額 (2016年度)

家族構成人数 ゾーンA ゾーンB1 ゾーンB2 ゾーンC
150,000€ 135,000€ 110,000€ 100,000€
210,000€ 189,000€ 154,000€ 140,000€
255,000€ 230,000€ 187,000€ 170,000€
300,000€ 270,000€ 220,000€ 200,000€
5人以上 345,000€ 311,000€ 253,000€ 230,000€

PTZ最大借り入れ金額
家族構成人数 ゾーンA ゾーンB1 ゾーンB2 ゾーンC
60,000€ 54,000€ 44,000€ 40、000€
84,000€ 75,600€ 61、600€ 56,000€
102,000€ 92,000€ 74、800€ 68,000€
120,000€ 108,000€ 88、000€ 80,000€
5人以上 138,000€ 124,400€ 101,200€ 92,000€
 

 
1、一世帯での総収入を家族係数で割ります。家族係数は家族構成人数によって変ります。


家族構成人数 1 2 3 4 5人以上
家族係数 1,0 1,4 1,7 2,0 2,3

2、どの区分にあてはまるのか探します。あてはまる区分の探し方は、上記1で割り出した数値と購入予定地区がどのゾーンにはいるのか調べる必要があります。


区分 ゾーンA ゾーンB ゾーンB2 ゾーンC
≤ 23 000 € ≤ 18 500 € ≤ 16 000 € ≤ 14 000 €
≤ 25 000 € ≤ 21 500 € ≤ 17 000 € ≤ 15 000 €
≤ 37 000 € ≤ 30 000 € ≤ 27 000 € ≤ 24 000 €

1で割り出した数値がこの表の中のものよりも超えている場合は、収入が多すぎるという理由でPTZの優遇を受けることができません。

3、自分の区分が1、2、3のどれにあたるのかわかったら、最後に借り入れ期間を調べます。


区分 猶予期間 返済期間
15年 10年
10年 12年
5年 15年

この猶予期間というのは不動産を購入の際に借り入れしたときから返済しなくてもよい期間で、返済義務が始まるのが返済期間ということになっています。ここは自分で理解しにくかったので何度も読み返しました。
つまり、区分1の場合、最大25年間(猶予期間+返済期間)でPTZを利用して借り入れた金額を返済することになります。

不動産購入の流れの例として、
配属者と2人家族で、世帯で年30、000€の収入があるとします。そして、パリ市内(ゾーンA)で200,000€の物件を購入する場合は、まず、
1、家族構成人数は2人でその家族係数は1、4になります。そして収入の 30,000€を家族係数1、4で割ると21、428€(小数点以下省略)になります。

これを表2でみてみるとゾーンAで『区分1』となります。そして表3で区分1をみてみると猶予期間が15年、返済期間が10年で合計25年間ほどPTZの借り入れができることになります。

ここまでは借り入れの期間でしたが、次は金額をみてみます。
200,000€のうち40%がPTZの優遇を受けることができるので、80,000€がPTZの恩恵を受けることができます。

上記の条件でみてみると、80,000€を最初の15年間(猶予期間)は返済しなくてもよく、残りの10年間(つまり16年目から25年目まで)で、毎月666€(小数点以下省略)を返済する計算になります。
もしくは、25年間で計算すると毎月266€(小数点以下省略)になります。


 PTZの恩恵を受けれない残りの120,000€は通常の住宅ローン(現在2〜3%/年率くらい)を別途に組むか頭金として現金でどかーんと払うかになります。