長い眠りから目覚めたように、金の価格が急上昇してきています。
私は2年ほど前くらいに、過去の最高値から3分の1の価格に下落したときにお買い得価格になった思って購入しました。正確に言うと、金そのものの購入ではなく、金を扱う株式会社の株の購入です。
金貨自体は購入すると置く場所に困るのと、重いし、配当金もつかないという理由で購入しませんでした。
しかし、金銘柄を購入してからもずるずると下落していき、最近まで購入価格から最大マイナス40%超あたりまで含み損がありました。このままずーっと下落していくのかもと意気消沈してきていましたが、今年にはいって怒濤の勢いで上昇しています。
ゴールドの含み益も10%弱になり、やっと出番がまわってきた感じです。このままさらなる上昇をしてくれるとうれしいのですが、『有事の金』と言われるように、金価格があがるときは決して世の中がうまくまわっているとは言えません。
最近はクレジット(信用借り)の不安が大きくなってきていて、その信用が金(ゴールド)にまわっているという感じです。人々が現金やペーパー資産(株式)から信用がなくなると値上がりするシステムです。数年前の世の中はゴールドしか信用できない状態までいくと、そこが売却時期なのですが、はたしてどうなるでしょう。
資産運用における金(ゴールド)のポートフォリオにおける割合は5〜10%がいいようです。これはリスクヘッジになります。現在のように株式市場が大きく下落しているときは、金も大きく上昇するので上げ下げが多少相殺されて、大ダメージを防ぐことができます。
金(ゴールド)はドルとも密接に関係しているようで、基本的にドル上昇時は金価格は下落する傾向があります。昨年末まではアメリカで金利の利上げが確実視されていたので、それに伴って金価格は下落していましたが、今年にはいり、世界情勢がよくないので今後のさらなる利上げは難しいのではという憶測から最近は急上昇傾向になっています。
ゴールドの強みはさらに、マイナス金利を導入に対してもメリットがあります。
今までは金(ゴールド)の利益はキャピタルゲイン(購入時からの値上がりして、売却したときの利益)のみでした。
マイナス金利政策によりタンス預金は増加する傾向ですが、自宅に現金を置いておくことはセキュリティーに対して金庫の購入などお金がかかってしまいます。ゴールドにはいままで金利がつきませんでしたが、この『金利がつかない』という、いままでのデメリットがこれからはメリットになります。
ゴールドは憧れから少しは現物でもっていても悪くないような気がしますので、次回の大幅な下落局面では金硬貨の検討を考えてみます。
延べ棒タイプだと重いのと、いざ換金するときに税金がかかる可能性があります。各国でお金の不正移動を防ぐために換金限度額が設定されていると思いますので、それを超えないために、そしていざ交換する時も、小さい額のほうが使い勝手がいいので金硬貨をおすすめします。
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