2015年12月30日水曜日

2015年度の資産運用成績+社会情勢への私の考え

久しぶりに資産運用成績を計算してみました。今年も残りあと1日となりました。
このブログは昨年末から自分のメモ用にと始めましたが途中で計算が面倒になり放置してしまい思ったように更新はできなかったことが反省点です。

今年を振り返りながら現在の社会情勢への私の考えを残しておこうと思います。

2015年を振り返るとフランスでは年明け早々にシャリーエブドを狙ったテロが起こり、どんよりとしたスタートでした。失業率は相変わらず高い水準に留まりなかなか下げる気配はありません。
私はこの問題はフランスの昔からあまり変らない体制、法制、そして生活スタイルにあると思っています。よき時代の昔の生活スタイルを現代の世界の厳しい激流の中で続けようと考えることは無理があります。
人が簡単に国境を越えて住む場所を変えることができる時代であり、世界の人口増加+機械による仕事の自動化により仕事を得るということは年々難しくなってきています。今は『仕事』という概念を考え直さなければいけない時だと思います。

フランスは基本的に過去の侵略で得たもの、人で現在まで経済をまわしているように思います。数々の美術品、植民地からの素材の調達から売買、労働力となる低賃金での移民。そして原子力発電を中心とする武器輸出。
しかしインターネットが過去の全てを変えようとしています。
世界は武器を使った戦争を非難し、各国は武器を使った戦争をより避けるようになりました。また、いままで隠されてきた小さな情報が個々のスマートフォンからの発信によりソーシャルネットワークで簡単に多くの人の目にとまるようになりました。
これによって大物達(各国政府や権力者達)は以前に比べて手荒な行動はできなくなってきています。

今や武器は脅しのために使われるものになりつつあり、現在の新しい戦争は経済戦争にうつってきています。
アメリカは国としての歴史が浅いためイノベーションにためらいがなくその時代に合わせて進化していきます。私がなぜアメリカ株式市場を主に資産運用の場とするのかはそのためです。確かに強いものは繁栄するかもしれませんが変化に適応できないものは廃れていきます。この点、日本、フランスのような国は歴史があり強い時代があったのですがイノベーションに積極的になれないためにずるずると後退しています。いい会社があってもその環境により大きく成長できるものとできないものに分かれてしまいます。
保守的な政策は必ずしもいいと思えません。そこには『規制』をかけるからです。それは現状を『維持する』ためであるので前に進むことが困難なのです。

そういう意味でフランスはもっと規制をなくして自由競争力をつけなければ今の経済の悪化から脱出するにはほど遠いと思います。

話が長くなりましたが今年の私個人の運用成績をみてみます。

今年一年間で実際に受け取った配当利回りは実質1.2%(アメリカでの源泉徴収10%除く)になりました。税引き前だと倍の2.4%になります。
実質というのはフランスでは『NET』ともとれるので現在の銀行定期預金Livret AがNETで0.75%ですので銀行に預けるより1.5倍多く利子がもらえていることになりました。

次に含み損益をみてみると2014年末に対して4.9%の含み益になりました。この数値はアメリカの主要株式指数のひとつであるS&P500の成績が今年一年で0%だったことに対してよりよい成績を残すことができました。

そして最後に配当金と含み益を合わせると今年一年間のトータルリターンは6.1%upという成績になりました。
夏のチャイナショックなどを乗り切って無事にプラスで年を越せそうなので今年はまずまずいい年になったと言えるでしょう。




2015年12月16日水曜日

おすすめの本の紹介

今日は私のおすすめの本について紹介したいと思います。

最近はインターネットのおかげで『レビュー』という新しい価値観が誕生しました。そしてこのレビューが読みたい本を選別するのに多いに役に立っています。

私はアマゾンで本を探すのですが、興味のあるジャンルから自動的に評価の高い本が紹介されてひとつひとつレビューに目を通します。
そこからだいたい自分の興味がありそうなもので読んでみたいかどうか決めるわけです。

そのようにして本を選んでいくわけですが、最近読んだ本で個人的に5☆だったものを紹介します。


http://www.amazon.co.jp/%E7%A7%81%E3%81%AE%E8%B2%A1%E7%94%A3%E5%91%8A%E7%99%BD-%E6%9C%AC%E5%A4%9A-%E9%9D%99%E5%85%AD/dp/440839582X/ref=tmm_hrd_title_0?ie=UTF8&qid=1450291268&sr=1-1

私のこの本への感想(レビュー)となりますが、初めて本多静六という人物を知りました。そして最初は投資関係の本の流れでたどり着き、この本から投資の知識を得られればと思い読み始めたわけですが、読んでいくうちに投資だけのことではなく人生の知識を学ぶための良書というイメージに変りました。
この本が最初に発刊されたのが昭和25年(1950年)であり、本多静六の体験談である時期は現在から百年弱以前の話であるにもかかわらず人生(人と社会との関わり方)はどの時代でもあまりかわらないのだということを感じました。

彼はもちろん頭がよかったと思われるので莫大な資産を築くことができたのですが、資産からなにが学べるのかということをこの本で得ることができました。

この本は人生のバイブルのひとつとしてときどき読み返したいと思います。

2015年12月9日水曜日

アメリカの利上げ

ずいぶんと長い間ブログの更新をおこなっていませんでした。『継続して行う』ということはなかなか難しいですね。身辺が忙しくなったりして更新をしていないと長いブランクがおこりやすいです。

さて、8月のチャイナショックで私もかなりのダメージを受け、資産評価額も含み益から含み損に転落したひとりです。その間も身辺が忙しく特に売買を行っていませんでした。
現在はまた含み益になりあらためて株のおもしろさ(波の上下)を感じています。

来週12月16日にFRBによるFOMC(連邦公開市場委員会)があり、そこで利上げがおこなわれることがほぼ確実視されています。
これまでの個人的な予想では来週までドルに対してユーロ安が続くだろうと思っていましたが、先週のECBのドラギマジック不発により大きくユーロが盛り返してしまいました。
私のポートフォリオのなかにユーロ/ドルショートの銘柄を組み込んでいて、アメリカの利上げの日に売ろうと決めていました。それが先週のドタバタで計算がくるってしまいました。
来週のFOMCまでにどれだけ巻き返せるか?はたまたユーロ高になるのか?
為替の予想は難しいです。

あとはもし利上げが行われた場合、株式市場が下落する可能性もあるので今のポジションを減らすか現状維持か迷っています。

金鉱株がなかなか上昇してくれないので足をひっぱっています。金鉱株も利上げにかなり影響を受けると思いますが、下落方向にいくのかもしくはすでに市場で織り込み済みで逆に上昇するのかまったく予想できません。ただ、現在の株価はすでに過去最低ラインなのでここから大きく崩れることはないだろうと思っていますが、どうなるでしょう。