2016年7月15日金曜日

ビットコインの存在位置


仮想通貨であるビットコインが少し気になったので、ビットコインの現状について少し考えてみました。


一昔前は、仮想通貨というもの自体の価値観が現在のように公式な通貨として認められていなかったこともあり、世間の見方は否定的なものでした。


実在しない通貨(手にもつことができない)にお金を払って手にするメリットがあるのかと。
ただのテレビゲームやソーシャルゲームの中だけで利用可能なお遊び通貨(まさにモノポリーのおもちゃ通貨のようなもの)ではないか。
どうせ、現実世界でなんにも交換できないただのオタク専用通貨だ。

ほとんどの人がこのように思っていたはずです。


そしてその当時のビットコインの価格です。


今から約6年前あたりの2010年前後で1ビットコインの市場価格はわずか10ドルあたりでした。


それが2016年7月15日現在の価格は、2014年のピークには劣りますが、 1ビットコインは650ドルあたりです。


わずか6年で約60倍の価値になっています。


ここで少し話しはそれますが、通貨や物の価値を考えたとき、その価値には裏付けがあります。


どこの国の通貨でも同じですが、通貨としての価値があるのは、その通貨に対して『信用』と『利便性』 が備わっているからです。


通貨としての役割を果たすためには、大勢の人が共通してその通貨を、他のものやサービスに交換可能な『信頼証書』であると認識することが前提となっています。

日本国内の主要通貨は『円』ですが、これは日本銀行と日本政府が通貨としての機能を保証する『信用』があるために、安心して他のものやサービスと交換することができます。


逆に海外に旅行にいったときに、レストランなどで円で支払いしようとしても利用できません。これは海外で円の『利便性』が備わっていない(つまり現地の人達の円に対する共通価値認識がない)からです。


つまりこの2つの関係からある通貨の価値が相対的に決まるわけです。



話は戻って、ビットコインは以前はこの『信用』(政府の保証)がなく、『利便性』つまり利用できる機会が少ないという理由で価格は低いままでした。


しかし、最近になって、世界各国政府の保証 (通貨として公式に認められる)と実物に交換できるもしくはサービスを受けることができるという利便性が高まり、ビットコインの価格は爆発的に高まりました。


私たちは普段あまりにもお金というものが身近にありすぎて、その本質がわからなくなることがありますが、基本的に『お金=信用』であることには変わりありません。


そして私はこの『信用』は、ある種の 『催眠』であるとも思っています。






上記に書いたように、大勢の信用があって、始めて取引が成り立つわけであり、それぞれが価値があると信じ込んでいる間(催眠がかかっている間)は価値があるわけです。



最近の金価格暴騰の理由はこの『信用』が薄れているからです。
いままで、通貨というものが信用されていたのですが、近年、各国中央銀行による金融緩和政策(新しくお金を刷ること=現在のお金の価値が下がる)によってだんだんと価値のある通貨から『紙切れ』になりはじめています。


ビットコインとゴールドの近年1年間のチャートを見比べてみるとわりと似たような動きになっているのはこのためだと思われます。



 ビットコインと金(ゴールド)の共通点は『簡単に増刷できない』ことであり、この2つの間での異なる点は『実物』か『デジタル』かの違いでしょう。


金(ゴールド)のメリットは歴史的に価値のあるものであり、物々交換に利用されてきたという『信用』、一方でデメリットは持ち運びが容易ではなく、売買に手数料がかかることが多い。


ビットコイン(仮想通貨)のメリットは世界各国で共通の価値があり、売買が容易で持ち運びが楽(海外送金など)、一方デメリットは歴史が浅く、価格のボラリティー(価格変動)が大きいことと利用できるサービスがまだ少ない。


と現段階ではこのような感じになっていると思います。


最近少しずつ広がってきている『お金の存在しない社会またはコミニュティー』というのは究極的に通貨というものの価値(信用)がなくなった、つまり紙切れになった状況を想定して生まれたものになります。


いずれにせよ、現在はこの『信用』が危うくなっている状況なので、世界が混沌としているわけです。







2016年7月9日土曜日

星の王子さま(petit prince)ファンに必見



星の王子さまが今年度70周年を記念して、パリに専門店をオープンしたようです。


フランス語の習得を目指す日本人にとってだけでなく、フランス人にとってもなじみ深い本なので、ファンにはたまらないですね。


専門店なので、もちろん星の王子さまのみのグッズが揃っているようで、その数は600点にも及ぶそうです。


フランスの郵便局で星の王子さまの硬貨(おそらく銀貨だと思われる)ものも70周年記念で発売してあるのをみかけます。


このようなアニメキャラはバービー、ハローキティー、ディズニーのように年月が経っても人々を魅了するものです。


お店の場所;
住所:



2016年7月8日金曜日

アロカシオン(住宅補助)がでなくなるかも


フランス政府は今月に入り、所得収入に対して高額な家賃を払っている人に対して住宅補助の減額もしくは削除の検討を始めているそうです。


これはパリやパリ近郊のアパートに強く関係していますが、学生や最低賃金者にあてはまりそうです。


おそらく、政府としては自分の収入に見合った家賃の住居に住むべきという考えでの今回の検討だと思われますが、そもそもパリの家賃自体が異常に高いので、難しい問題です。

最終的にパリには低所得世帯は住めないということになりそうです。

 

2016年7月4日月曜日

株式投資で勝率を上げるには


多くの人は株式投資に限らず、自己資金で資産を増やすために投資を行っていると思います。


日本では、アベノミクスの恩恵にあやかって『億り人』になった人も結構いるようです。

私は株式投資をはじめてちょうど3年目になりますが、ちょうどそのころは世界的に株価がまだ低迷している状況でした。

なので、そのときに多くの金額を投資していれば、特に銘柄を選ばずとも1、5倍近くまで資産が増えていると思います。



私の場合は、株というものが初めてで、最初は少ない金額から始めたにもかかわらずちょっと含み損になるとすぐに売ったりして、その後、株価が上昇すると購入、また少し含み損がでると売るというほぼ負けパターンの取引をしていました。


今思えば、その間は世界的に株式市場が上昇相場だったので大きな損害なく、資産もたいして増えずという状況でした。


上記に書いたように、最初に購入してなにもせずにほっておいたら1、5倍になっていたわけです。


『〜していたら』とか『〜だったら』と考えても仕方がないので、今回の経験をうまく次回の上昇相場にいかせるようにしたいと思います。



そして最近の相場をみているとまだもう少し上昇する感じもあるけど、10〜20%近くの暴落する感じもあるという状況だと思います。


ただ、将来のことは予想しにくいので、あまり一方的な方向に賭けてポジションをとると、今回のイギリスの投票のようにダメージを受けやすくなります。


自分もよくやっていたのですが、多くの投資家がはまるパターン(つまり負けパターン)は今回のような急落のときに怖じ気づいて、持ち株を売却し、今日現在のように株価が戻り、さらに高値圏にはいりそうな直前に、『ここで乗り遅れると利益を得る機会を失ってしまう』という焦りの感情が働いて割高で購入してしまう。

そして、そのすぐ後にどーんと調整がはいり含み損になって後悔!というパターンです。


ということは株で勝率をあげるにはこの逆のパターンをとるのが、一番勝率がいいということになります。


つまり、世界中で不安や問題がニュースで伝えられ、悪い材料ばかりがではじめたときが『購入のベストタイミング』であり、今日のようにFRBが今後利上げするどころか利下げをするかもしれない、世界中で財政出動が起こるだろうというような憶測が流れはじめたときに『売却のベストタイミング』ということになります。


実際、自分の資産も過去最高益になっていますが、どの銘柄を売ろうか悩んでいるうちに面倒くさくなってそのままホールドしている状況です。


ここで来週くらいにどーんと株式市場が下落したら、自分で書いた今日のブログのアドバイスをまったく実践していないただのアホになってしまいます。(そうなりそうで怖いのですが。)


やはり最終的には『敵は己の中にある』つまり最初に決めた単純なルールを感情に任されず、たんたんと実践できるかどうかということが資産を大きく増やす要となります。




2016年7月2日土曜日

世界を救うHERO(ヒーロー)達について


ここ最近の世界情勢や日本国内の自然災害などをみていると、時代はカオスの状態であり、過去の常識が覆されることが多くあります。


奇妙にも、たまたま『北斗の拳』の曲:『Taugh boy』(ユワーシャー!ではないほう)が流れてきて、 まさにクレイジーな時代へようこそという歌詞がぴったりと合いそうな時代です。



日本では『想定外』という言葉で流行らせていますが、想定外なことは日本だけでなく、世界各地で起こっています。


北斗の拳ではケンシロウが世紀末の救世主でしたが、現実的にみると個の生身の人間の力(特に武力)で世界を救えることはありえません。


今日の自然災害による地域の壊滅状態には、多額のお金が必要であり、多くのお金
をもっている富裕者や有名人が寄付という形で援助しています。

そしてこれらの人達はすごいことをしたということでメディアに取り上げられます。
そう、まるでヒーローのように。


しかし、多くのお金を寄付した人に注目が集まりますが、他人には見えない形で、しかもお金を寄付するわけでもなく貢献できることがあります。


大きなことを変えるには、大きな力が必要ですが、大きな力を得るためにできることは小さな力を集めることをたくさん集めてもできます。


自然災害に対しては、過去の人類の行なって来た事象が積み重なって現在の異常気象、汚染物質をつくっています。


化学物質の大量消費、廃棄による副産物が現代の病気、環境汚染です。


この時代を救うのはケンシロウのような少数の莫大な力ではなく、私達、各個人の習慣や考え方を改めることによって可能です。


できるだけ、浪費、廃棄を減らし、地球への負荷を減らすように考えるべきです。
日本や先進国で生まれ育った人は、そのあまりに恵まれた環境のためについつい無意識になりがちですが、私達の身の回りにあるものは全て有限資源であるということを忘れないようにしなければいけないと思います。


浪費は、将来の税金の値上げにつながることは間違いありません。
水を飲めるように浄化するにも施設、職員、薬剤が必要になりますし、プラスチック製品の廃棄なども街や海を汚す原因になり、その対策にまた税金がかかります。


習慣づいたことを変えることや、節約することはあまり最初は楽しいことではないと思いますが、各個人がこの意識を変えるだけで、すぐに世界は変るでしょう。



奇麗な空気、自然、そしておもいやりの絶えない仲間に囲まれて生活を送る方が、お金や権力を得るためにストレスを感じて生きるより、よっぽど豊かな生活だと思います。


幸せとはなにかと考えたときに、私はやはり、笑顔が自然とでてくる生活、つまり共有できる仲間、家族、環境、そして生きて行くために必要なおいしい食料がそろっているときだと思います。


なんのためにお金を稼ぐ必要があるのかという疑問にはまさに私たちは『安定』を求めているからに他ならないと思います。


では、莫大なお金を得ても、世界情勢不安による暴動、食料、自然の汚染があれば、いつまでたっても永遠にほんとうの『幸せ』は手にすることはできないでしょう。

まさに幸せの青い鳥。


少数の莫大な富や権力で世を動かして来たのがいままでの世界でしたが、これからは多数の小さな力や考えが今後の世界をつくりあげていくと思います。


私達一人一人が未来をつくる要素であるという自覚が大切です。


日常のささいな習慣を見直すことで未来へ大きな種をまくことができるのです。