2022年6月27日月曜日

フランスの今後のインフレに対する支援政策など

食料のインフレによって危機的状況に陥るフランスの世帯は900万世帯に影響を与えることになり、これは、2020年5月のコロナ流行時に支給された食糧手当の受給者(410万世帯)の2倍にあたります。

今回の支援では個人には100€、さらに扶養の子供1人あたり50€の支給になる様子。


次に7月1日より、多くの給付支援額が見直されます。

すでに4月から1.8%ほどRSA(生活保護)、新たに職を得た場合のボーナス、家族手当、障害者手当は引き上げられていますが、さらに今回引き上げが行われます。

7月のAPL(住宅補助金)は約3.5%ほど上がります

もう一つは、車での通勤者へのガソリン代補助。
フランスでのインフレ率は9月に6.5%から7%と予想されるため、その中でのガソリンが多く割合を占めるための処置です。

従業員の燃料費に対する雇用主の負担は、2022年、そして2023年には、年間200ユーロから400ユーロに引き上げられる予定です。
さらに、この支援策と合わせて既存の「Forfait mobilite durable(持続可能な交通手段援助)」が年間500€から700€に引き上げられることに伴っています。

最後に、従業員への会社からの交通費支援は、既存の公共交通機関のチケット代の50%の割引と合算できるようにもなるようです。

2022年6月26日日曜日

2022年 6月4週パフォーマンス

 

6月第4週時点の運用成績 

 

先週比(昨年度末比):+0,5%

年初来比:-6,9% (ただし保有ロシア株の損失は反映されていません)

S&P500 ($3911) 年初来比 ($4800):-18,4%


今週は先週とは対照的に市場は力強い上昇を示しました。米国だけでなく、ヨーロッパ、アジアとも堅調に伸びたのは久しぶりな気がします。S&P500はこの1週間で5%上昇したわけですね。


冷静に振り返れば、先週末のS&P500が年初来-23%超という状態で一度少し買い向かってもよかったのですが、少し相場から休もうと思っていた自分には気がつきませんでした。


インデックスの戻りはまだ弱いものの、中小型ハイグロ系は5月の底値を最後に上昇し続けています。

これはインデックスが今後もう一度下落するかもしれない中で先行して株高に持っていくのであるか、はたまた夏くらいに大きく最安値を記録するのか誰にもわかりません。


とりあえず、大きく上昇した日に周りに合わせて急いで購入するということだけは避けて、市場が不安定な中で少額ほど日数をかけて買い増しするのが無難そうです。


世間を見渡せば、利上げ、QTという資産縮小もまだ始まったばかりで、ヨーロッパはこれからどんどん利上げのスピードを早めていこうというところです。

特にアメリカに関していえば、最近のドル高がグローバル企業にとって大きな逆風になり、それと相まって利上げの影響を考えると時期決算はすごく重要な場面に思われます。


個人的にはこの時期決算が始まる夏が本当の境目になると思っていますので、それまでには大きなポジションを取らず、守りの姿勢を続ける予定です。


毎日のように受け取る金融機関からのニュースレターからはインフレに対処するために投資信託の不動産投資を勧めています。

ただ、投資信託は手数料が高いため最低でも5〜8年置いておかないと十分な利益が出ないということで私は気分が乗りません。


フランスと日本で税制が異なるため同じようなものに投資するのがいいとも限りませんが、インフレ率の高いヨーロッパ、フランスはとりあえず不動産投資が今は一番人気のようです。



2022年6月18日土曜日

2022年 6月3週パフォーマンス


6月第3週時点の運用成績 

 

先週比(昨年度末比):-0,4%

年初来比:-7,4% (ただし保有ロシア株の損失は反映されていません)

S&P500 ($3674) 年初来比 ($4800):-23,4%



2022年6月12日日曜日

今後のインフレの行方

今日は少し米国インフレについて考えてみます。

過去20年間チャート

6月10日に発表されたUS CPIは+8,6%(予想+8,3%)で、コアCPIは+6,0%(予想+5,9%)でした。

総合指数の+8,6%という数字は予想を大きく上回り、多くの人が望んだインフレの鈍化は蜃気楼のようにこの発表の瞬間に消えていきました。


コアCPIをセクター別にしてみます。

まず先月比で上昇しているセクターを見てみましょう。

食費が+11,9%で前月(4月)に比べて+1,1%上がっています。

 
 
 

 

続いてエネルギーは+34,6%で前月(+30,3%)に比べ+4,3%の上昇。


 

 

そして電気は+12,0%、前月(+11,0%)に比べ+1,0%


 

 

サービス(ちょっと見えにくいけど黄色い線)は+5,2%、前月(+4,9%)で+0,3%。


 

家賃は+5,5%、前月(+5,1)から+0,4%の上昇。


 

 


先月に比べて下落したものは商品で、+8,5%、全月(+9,7%)から-1,2%の下落。


このように各セクターを分けてみた結果、

エネルギー(電気も合わせて)と食品はロシア、ウクライナの戦争の影響でこれはまだ落ち着く様子はしばらくなさそう。

 

一方、サービスと電気はコロナが落ち着いたので過去のコロナ期間中に動けなかった衝動が今起こっていると思われます。

 

家賃については正直、わかりません。各国の家賃システムが異なると思うのでアメリカに住んでいない自分には判断のしようがないので保留にしておきます。

 

商品は以前にも自分の中で予想していましたが、コロナ期間中におそらく大体の商品は購入しきって『もの』に対する興味は離れて、その代わり上記のサービスに回っているのだと思います。

 

ただ、インフレがこれだけ続くと夏以降、資金に余裕がなくなり一気に減速する可能性は高いと思っています。

 

 

今回のCPIを自分なりに分析した結果はやはり1番のインフレの影響は現在は戦争だと思えます。

逆にとると、みんなの予想をいい意味で裏切って突然戦争が終結となるような事態が起こると一気にインフレは落ち着くのではないでしょうか。

 問題はインフレが戦争の影響である場合、FRBによる利上げの継続は、はたしてインフレが下がるのだろうか?ということではないでしょうか。

結局利上げをしてもエネルギーと食糧資源の確保ができなければ落ち着く気がしません。

むしろ景気後退の可能性が強そうです。

 

多くの世界的企業がロシアからの事業を撤退した現在、急に戦争が集結する気配はなさそうですなので難しい期間が続きそうです。

 

 

 

 

2022年 6月2週パフォーマンス


 

6月第2週時点の運用成績 

 

先週比(昨年度末比):-0,9%

年初来比:-7,0% (ただし保有ロシア株の損失は反映されていません)

S&P500 ($3900) 年初来比 ($4800):-18,6%

 

また、今週も資産は減っていきました。

今回は金曜日に発表された米CPI(消費者物価指数)の結果が予想を上回るものとなり、インフレの鈍化がまだまだ先にあることが印象付けられた形になりました。

 

8,6%の消費者物価指数は40年ぶりらしく、ここに来て最近発表される結果が、過去の歴史的な記録の再到来を表しています。

 

私は投資経験はわずか7年くらいなのでリーマンショック後の緩い相場(金融緩和の期間が長い)でしか市場に参加していません。

過去10年チャートを見てもそのほとんどが緩い環境の中でのパフォーマンスであって、これが過去30年、50年単位でみるとまた起こり得るリスクは異なると思っています。

 

インフレ、戦争、コロナと大きな出来事が同時に起こっている現在の環境は株式市場、または金融市場、歴史的最大級の出来事が起こる可能性も否定できないため、自分都合な楽観的な 判断を行わないように気をつけています。


今週はじめからまたきつい下げ相場が続きそうです。

 

銀行からの企業向けへの融資もかなり厳しくなっていよいよ経済の成長スピードが鈍化するのが顕著になってきそうです。

 

徹底的な守りのポートフォリオをこの2ヶ月くらいは行った方が無難だと思っていますが、あとは自分の性分できちんとその考えたこと、決めたことを守れるかどうかというのが一番大事ですね。

結局、資産運用で大事なものは(おそらく人生そのものにおいても)自分で決めたことをきちんと実行できるかどうかであるとわかってきました。

 

 

2022年6月5日日曜日

2022年 6月1週パフォーマンス

 


6月第1週時点の運用成績 

 

先週比(昨年度末比):-0,8%

年初来比:-6,1% (ただし保有ロシア株の損失は反映されていません)

S&P500 ($4108) 年初来比 ($4800):-14,3%

 

なかなかすっと上昇相場には戻ってくれません。

4月後半からずっとこのようなボラリティーの高い傾向が続いています。

 

今週の雇用統計などを振り返って見て、そして世界情勢を考えた結果、しばらくキャッシュ比率を高めて様子を見ることにしました。

 

中長期保有目的の銘柄も一度ポジションをかなり削り、スッキリしない状況に無理に参戦する必要はないかなと判断しました。

今年に入り、すでに数回ほど大きな損失を被り、その度に市場から撤退することになりかけています。

これは自分の過去の経験(わずか7年くらいですが)ではなかった状況で何やら自分の中で気持ちが悪い感じがあるため、自分の感覚を選んだ結果です。


もしかしたら、このまま何も起こらず、上昇相場に戻るかもしれません。その時はその時にまた資金を多めに投入して本格参戦すればいいかなと。大きな利益はその時に得にくいかもしれませんが、今のこの不安定な状況で大きく資金を減らすことを回避できればというのが1番の目的です。


まだ証券口座にある資産の半分は個別銘柄で構成していますので、油断は毎日できない状況になりそうです。


巷のニュースではインフレの鈍化、高値圏での推移など色々と正反対の意見も交差しているため、どれも当てになりません。

とりあえず、方向性がはっきりしない間は積極的な資金の投入は控え、有望な個別銘柄に分散して身構える戦略をとっています。