2016年2月28日日曜日

現金がなくなる時代



フランスはほとんどの決算をクレジットカードで行います。日本のようにキャッシュで払うことはあまりなく、ほとんどのサービス機関でクレジットカードでの支払いが可能です。

よくフランス人の財布のなかに現金がほとんどないと言われます。『ほとんど』というのは本当に10€(約1200円くらい)もはいっていないということです。

日常の買い物ではスーパーでクレジットカード払いで済ませ、レストランにいくときも大抵はクレジットカード払い、たまに現金のみしか受け付けないレストランがあれば、そそくさと近くのATM機で引き出して支払う感じです。

もちろん、フランス人の金銭感覚もちょっとずれているように思いますが。みんながみんなというわけではないですが、銀行口座でマイナスで借りれる限度額まで借りることに、あまり抵抗をもっていないような気がします。
よく、『まだ○○€まで利用可能だから大丈夫』という言葉をこれまで何度聞いてきたことか。まあ、国民性なのかもしれません。

私は個人的にはカード払いは好きです。それは小銭をじゃらじゃらと持ち歩かなくていいし、それを触る必要もないので手が汚れない。財布の中がすっきりします。
あと、最近はお金を管理するアプリも登場して、家計簿的なことは自動で行ってくれるようになりました。日本だと『マネーフォワード』のように無料で十分役に立つものがあり、フランスでは『Bankin'』 を個人的に使用しています。

現在、多くの犯罪組織で取引されているお金はほとんどが現金で行われているようです。特に高額な紙幣(フランスだと1枚で500€)が存在し、そのような紙幣は持ち運びにもかさばらず、足跡もつかないようです。

その他に、各国で不正な取引を防止するためにも現金の取引をなくしていくという傾向になっています。

各国政府が全ての取引の流れを把握できるようになり、脱税や不正取引を防止するために今後このキャッシュレスの流れは急速に発展すると思われます。

スマートフォンからの直接の支払いできる新しい形のサービスも出始めて来ています。
これはNFC決済と呼ばれるもので、『APPLE PAY』や『GOOGLE WALLET』、さらに『ANDROID PAY』などがあります。これらは既存のクレジットカードの対抗馬になりそうです。
 
さらに『仮想通貨』と呼ばれる新たな価値観の『デジタル通貨』も存在します。少し前に大きな問題で世間を賑わした『BITCOIN』などがその部類です。

このように書くと、もうなにがなんだか正直わかんなくなります。
若い世代の柔らかい思考だとこのようにたくさんの情報があってもついていけると思うのですが、自分の世代や年配にはもはや別次元の世界になってきている感じです。

おそらく将来はクレジットカードを使って支払いするよりも、携帯(スマートフォン)で支払いをする方向になるはずです。今後、10年後には『財布』というものがなくなるかもしれません。現金がなくなり、カード払いに変る新たな支払い方法が確立してくるともはや財布の中にいれるものは身分証明証くらいですね。

とにかく、これからは大きな変革の時代になることは間違いなさそうです。


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