フランスにも、というかフランスだからなのか、最低限の日常生活を送るために生活保護の支給が存在します。
フランスでは生活保護のことをRSA(Revenu de Solidarite Active)といいます。
今回、2017年9月からRSAの支給額が545ユーロ/月になり1、9%ほど大幅にアップすることが決まりました。
このRSAを受けるためには、フランス人はもちろんのこと、外国人にも支払いが適応されます。
このブログを読まれている方はだいたいが日本人だと思いますので、今回は外国人向けのRSAの条件を調べてみました。
まず、基本条件として『最低25歳以上でフランスに安定して移住している』ことが示されています。
25歳以上というのはわかると思いますが、『フランスに安定して移住している』というのは、9ヶ月以上/年にフランスで生活を過ごすという意味であり、3ヶ月/年以上フランス国外で生活する人にはRSAの全ての権利を受けることができないということになります。
この『安定して移住』という言葉は『住所をもっている』という意味ではありません。つまり、住所をもつことができないホームレスでもこの生活保護を受けることができます。
次の条件としては、ヨーロッパ人以外の外国人、つまり私たち日本人も含まれますが、最低5年以上の労働許可証を保持していること。
もしくは、レジデンスカード保持者、難民、無国籍者も含まれます。
ここからはさらに細かい条件として、
各家庭で、平均して月の収入が500ユーロ以下の場合は『仕事を探す』、『自分の会社を運営(設立)するために必要な過程を行なうこと(つまり事業を立ち上げる準備の手続きを行なうこと)』、『Pole emploie(職安)で面談の際に勧められた仕事を行なうこと』のどれかをしていないと権利がもらえないようです。
最後のPole emploieで勧められた仕事を2回断ると権利がなくなります。
ここでの勧められた仕事とは、面接官と自分の能力を話合い、一緒に探しているものになりますから、完全に自分の分野からまとはずれの仕事を紹介されるということではありません。
RSAを受けるために年齢の上限はないようです。申請はCAFに最新の過去3ヶ月の収入をもっていくことになります。
生活保護はRSA以外にもAllocation Familiale(受託手当)とも組み合わせることができるので、パリ近郊の家賃のばか高い地域でなければ、それこそ、生きていくための最低限の生活はできそうです。
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