私の日課として、いろいろな投資ブログや経済情報をみています。
そこで、最近よく目にするのが、『銀行の経営状況の悪化』ということです。
世界的に経済の低成長によるマイナス金利や資金の借り手不足という状況から銀行の経営状況が悲観されています。
銀行は私たちの日常生活に必須なものになっています。
銀行口座がないと世の中にあるサービスを受けることができないという状況も多くみられると思います。
社会的な地位も得られず、『ならずもの』のような扱いになります。
そしてこのような状況が実は世界の経済成長に深く関係しているということに私は今更ながら気がつきました。
いままではあまり銀行の業務や経営方法などあまり気にしていなかったのですが、最近のニュースでたびたび目にするようになり、いまになってやっと仕組みがわかった次第です。
銀行の経営方針というのはどの銀行もほとんど一緒で、預金者からお金を低金利で借りて(集めて)、その資金を企業や投資会社、または個人に高金利(預金者に払う金利よりも高い利率)で貸すことによってその差額で商売が成り立っています。
そして銀行の経営はかなりのレバレッジをかけてこの商売を行なっています。多くの銀行が行なっている経営は、そのレバレッジが資本金の10倍 になっています。
世界の景気がいい時代はお金を借りたい企業や個人が多く、銀行もうまくまわっていたのですが、ものが溢れる今日、生活に必要なものは世界的にほぼそろっている状態で、わざわざ新しいものを買い替える必要がないというのが、世界経済が鈍化している原因だと思っています。
そして、借り手がいないとレバレッジをかけている銀行業務はなりたたなくなり、預金者に払う利子が多くなってきます。
収入は減る(お金を貸すことによる利子)が、支出は変らない(借りた利子を払う)ので、赤字経営になっていくわけです。
世の中はこのブログの冒頭に書いたように、生活を銀行に密着させたシステムで動くようになっています。
つまり、私たちの生活の『中枢に位置する銀行』というものが成り立たなくなれば、社会システムが麻痺することになります。
これは世界政府が一番恐れていることがと思います。
その結果、便利でなんでもある今日、私たち個人的には別に経済が成長しなくてもいいんじゃないか?という疑問は一掃されるわけです。
世界が経済成長しなければならない理由は、銀行を中心とした社会システムを維持するのに必須であると言えます。
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