マリオ・ドラギ首相は21日、連立政権の崩壊を受けて辞表を提出したことにより、EU圏にまた不安材料が増えた。
ドラギ首相は辞任するしかない様子。
ドラギ首相が2021年2月以降の政治への経緯を見てみると、
イタリアの主要政党が、あらゆる方面から、イタリアの改革を可能にするために協力するように説得。
2012年7月に発表された「Whatever it takes(必要なら何でもする)」という言葉によってドラギは誰もが認めるスーパーヒーローとなった。
イタリアは改革が10年から15年遅れており、ドラギ首相が就任して1年余りしか経っていないため、改革を始めたが、そこにはイタリアの歴史的政治という邪魔が入った。
これにより、ドラギ政権に歪みが入り始め、連立政権のパートナーでさえ、改革に賛成することを拒んだ。
このときにドラギ首相は、「辞任する」と脅したり、「信任投票」を呼びかけたりして、自分の権威を取り戻そうとしたが、これはうまくいかなかった。
さらに悪いことに、「五つ星運動」、「リーグ」、そして「フォルツァ・イタリア」の3党が投票のボイコットを希望したため、この信任投票は通常の条件下では実施できなかったのだ。
したがって、ドラギは今日辞任する以外の選択肢はないという状況に。
ドラギは10月に行われるはずの次の選挙まで政権を維持するが、それ以上のことはできないだろう。
というわけで、カオスな時期に突入です。
最初の世論調査では、中道右派、とりわけジョルジア・メローニの極右政党「イタリアの兄弟」がこの選挙で受益者となり、「5つ星運動」は敗北するだろうというものであったが特にニュースはない様子。
イタリアは改革と引き換えに、欧州から2000億ユーロの援助を受けることになっていた。成長のために必要なこの援助が、疑問視される可能性が出てきた。
イタリア政府の借入金利は今後数週間で上昇すると予想され、ECBは経済圏の「分断化」を避けるためにイタリア国債に大規模な介入をせざるを得なくなる。
イタリアの株式市場も圧力を受ける可能性があります。
そして、 EUが圧力を受ける理由がまた一つ増えることになりそうです。
0 件のコメント:
コメントを投稿