2015年2月12日木曜日

フランスの貯蓄口座 ASSURANCE VIE

フランスの銀行における貯蓄口座はいくつかあります。
以前に紹介した受け取る利子が非課税になるLivret Aを含め、その種類は様々で日本から始めてフランスに来る方にはなにが異なるのかよくわからないと思います。

本日は私たち日本人には少しわかりにくいAssurance Vieについてみてみたいと思います。
まずAssurance Vieというのは1つの口座の名前です。
この口座には元本保証付きのユーロファンド(Fond en Euros)を含む様々な投資信託を組み込める口座になります。

口座の開設にいたっては銀行、保険会社、またはフィナンシャルプランナーのところで開くことになります。
元本保証であまりリスクをとらずちょこちょこと増やしていきたい人にはユーロファンドのみの資産運用を選択するといいでしょう。この場合はContrat en eurosを選びます。

多少のリスクは覚悟でも受け取れるリターンを多く希望する人には株式または債券のファンド を口座内に組み込むといいでしょう。Contrat en unites de compteやContrat multi-support、Contrat euros-croissance、そしてContrat vie-generationなど。これらの違いはまたのちほどちゃんと理解できるようになったときにでも紹介したいと思います。
いろいろありすぎますね、フランスの口座は。

次にどの契約で口座を開くか決まったら契約のタイプ(Types de contrat)を選びます。
これは預けているお金の引き受けに関する契約です。契約期間終了においての税控除や万が一、契約者が死亡したりしたときのための 引き取り人の選択などになります。

利率についてはその年が終わり新年を迎えた後で契約しているファンドの運用成績によって利率が決まる(発表される)ことになります。ですのであらかじめ決まった利率が保証されているわけではないという点に注意しないといけません。よく昨年度の成績はいくらだったというのがありますがあくまで過去の成績であり、今後それが続くかどうか(運用成績が下がるか上がるか)というのは世界の経済状況に左右されることになるでしょう。

基本的にAssurance vieにて資産運用を行う場合、お金の入金に対して数%の手数料がとられます。仮に1000€預けた場合は2%の入金手数料をとられるとしたら20€かかるので実質預ける金額は980€ということになります。インターネットのみで扱われているAssurance vieにおいてはだいたいがこの入金手数料をとらないところが多いです。

手数料についてまとめてみます。
Frais sur versements:入金手数料
Frais de gestion:運用費
Frais d'arbitrage:ファンドを変えるときの変更手数料
これらの手数料と運用成績を合わせて初めて実質の利率がでますのでこの手数料は見落とすことなく注意しないといけません。


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