本日フランスの2022年9月のCPI発表がありました。
先月比で予想-0.1%に対して結果-0.5%
昨年比で予想+5.9%に対して結果+5.6% (因みに昨年2021年9月は2.2%)
その内訳を見てみると、
![]() |
フランスINSEEより (表作るのが面倒で自動翻訳で抜き出したので訳に問題あり) |
割合の大きい順序で見てみます。
サービス(48%) 先月比-7%(昨年同月比:228%増)
製造(24.4%) 先月比+0.1% (昨年同月比:900%増)
食品(16.5%) 先月比+2.0% (昨年同月比:990%増)
エネルギー(8.8%)先月比-4.9% (昨年同月比:19.4%増)
タバコ(2.1%) 先月比+0.3% (昨年同月比:93.7%減)
サービスは季節的要因が大きいと思います。8月はバカンス真っ只中で観光国フランスは昨年までのコロナ規制の反発で多くの人が旅行に出かけ、ここぞとばかりにお金を使ったと容易に想像できますが、9月に入って新学期で新生活にお金がかかり、さらに8月の多額の消費の反動で金欠になっている状態だと思います。
製造はまあ特に動きはない様子。
そして注目はやはり食品。ヨーロッパでも最上位の農業国フランスで干ばつと熱波により食品価格が上がり続けています。先月比で25%上昇、昨年比でなんと10倍近くの上昇をみると異常値ですね。
エネルギーは9月から政府の補助金が8月までのものと比べて約2倍近く増えたことと、9月に入って原油価格が大きく下落したのが今回の下げの要因だと思われます。
市場はフランスのCPI結果を見てインフレが和らいだ(ピークを過ぎた)と受け止め上昇していましたが、実際の内訳を見てみるとまだまだインフレは衰えを見せていないといった結果だったと思います。