ここ最近の株式市場が高値圏で新規に購入しようにも魅力的なものが見つかりにくく、むしろ昨年までに購入した額の平均1.5倍の株価になっています。
昨年はいつ下落が起こるのやらと不安を募らせながら売買していましたが、最近ではその頃の心配はなんてちっぽけなものだったのだろうといわんばかりの勢いになっています。
むしろ投機的(博打)のような感覚すら感じているのでここ1ヶ月半くらいはフランスへの株式口座において傍観しています。
ですので大きく増えることもなく減ることもなくというつまらないものになっているので余計にブログへの書き込みがなくなっているようです。
さて本日は不動産について考えてみました。
というのもパリは不動産価格がとても高く、家賃を払うために働いていると言っても過言ではないくらい家計における家賃はずば抜けています。
今日では15m2くらいのワンルームアパートで相場は600€くらいではないでしょうか。現在のレートで日本円に換算しますと8万弱です。
こちらの最低賃金生活者(かなりの割合で存在します。)の手取りがだいたい1100€くらいですので家賃の割合が半分を超えます。
ちなみに現地不動産屋でアパートの賃貸契約をしようと思ったら家賃の最低3倍の手取りの月収がなければまず相手にしてもらえません。
さきほどの話だと最低賃金者の手取りは1100€くらいで小ワンルーム(15m2)の家賃相場が600€です。月の家賃が600€の3倍の手取りだと1800€が賃貸をする場合、最低用意しなければいけない額になります。これプラス、保証人(こちらも家賃の3倍の手取りを保証できる人)が必要です。
少しは状況が分かっていただけましたか?
不動産を購入した場合、15m2のアパートの現在の平均価格はだいたい130,000~150,000€になります。 間をとりまして140,000€としましょう。この購入したアパートを賃貸した場合の家賃で考えると140,000÷600=233.3333...... 約233ヶ月分払うと自分のものになるという計算です。 一年が12ヶ月ですから233÷12=約19.4年ということになります。
つまり19,4 年後には家賃を払わなくてもいいということになります。
株式市場の言葉で表すと『PER』にあたりPER= 19,4
この数字がパリの不動産を購入した場合の現在の収益率になります。
しかし実際はローンの金利、固定資産税、ゴミ税、修繕費が加わりますのでもう少し多めに計算することになるでしょう。
私素人なりの個人的な予想ですが25年あたりではないでしょうか。
あとは不動産価格次第ということになります。
パリの不動産はかなり特異な市場で中古になってもあまり不動産価値が下がるということはいまのところ起こっていません。日本では築40年の物件は半額以下くらいになることもめずらしくないのではないでしょうか。一方パリの建築物は100年を超えるものもめずらしくありませんが、年月による不動産価値の下落というものは不動産売買において重要な項目になっていないような気がします。
よく聞く話がここ30年の間に購入したアパートの価値が3倍になったということをよく聞きます。
それほどパリの不動産価格は過去上がり続けている状況のようです。
ただ今後のことは誰にもわかりません。
このまま過去のように上がり続ければ、25年後、不動産価格が購入価格の2倍になっていれば280,000€の価値になるということになります。
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