2016年3月4日金曜日

株は心理戦である


数週間前の嵐のような相場はどこにいったのか?



今週に入って世界の株式市場は上昇相場の雰囲気になっています。1月末から2月中旬までの超悲観相場がまるで蜃気楼のようです。

通常、株取引というのはいわば心理戦です。本来であれば、株価というものは企業の業績に沿って、または将来の成長予測から数字を割り出して値がつきます。

しかし、株価が毎日ぶれる(変化する)原因は市場参加者のそれぞれの『思惑』によるものです。
短期的な外部要因(為替や、金融政策、地政学的リスクなど)で株価が動くことは頻繁にありますが、これは近未来の予想から株価を占って、独自の価値観でその時の株価を評価しているからです。




株で儲けるにはどうすればいいか?という問題に対して、実に株取引というものは単純明快です。

安い株価のときに株を購入して、高い株価のときに持ち株を売却する

たったこれだけ。
この方程式に対して、私たちは特別な知能IQの高さは求められません。

でも、現実はこのように単純ではありません。おそらく、株取引を行ったことのある人ならそのことは十分に理解できると思います。




私の経験で例えてみますと、

最初の株価がまだ割高だなと自分で判断して買わなかったのに、その後数日間するする〜っと株価が上がり続けると、『早く買わないとまだまだあがる』という錯覚に陥ります。

そのときは最初に判断を下した『自分の中の適正株価』が崩れてしまい、市場参加者(他の投資家)から背中を押されて、勢いで購入してしまうことです。

そしてその後、すぐに株価が急降下して損する(大体10〜15%)か、数ヶ月間ほんの数%のみ上昇したあと、調整や暴落などでどーんと損をしてしまう(だいたい20〜30%)パターンです。

このように下落した際に、今度は『もしかしたら、もっと下がるかもしれないから、損失がさらに酷くなる前にここらへんで損切りして『すっきりしたい!」と売ってしまうのです。

その結果、元金が減ります。下落相場、もしくは暴落相場では、損をだした恐怖心から新規の投資(購入)をしなくなります。

その後、相場は数日〜数週間かけて勢いを取り戻し、高値圏に近づいてくるとあわてて買い出動モードになるわけです。



これでは、最初の株取引で利益を出す方程式の真逆のことをしていることになりますので、いつまでたっても資産は増えません。



ここまでは昨年末から現在までの時間軸上に、私自身の経験や他の人の株取引を考慮してメモしています。

タイトルに『株は心理戦である』と書きましたが、株取引で必要なことは本当に自分との戦い=つまり自分自身の心理コントロールなのだということがわかります。

損をだしているときに感じる『すっきりしたい』という感情をどれだけ抑え込めれるかが、資産運用をうまくおこなえるかどうかのポイントです。




上昇相場になってくると、少しの利益に目がくらんで突如、博打のような取引手段をおこさないようにメモ用紙に書いて、パソコンの画面横にでも貼付けとくいいでしょう。笑

頭でわかってていても、夢中になっていると、理性などすぐにどこかにいってしまうということを思うと、昔ながらのメモ張りは有効な気がします。




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